私は２０年にわたる弁護士生活において相続案件に関わる中で、適切な紛争解決を実現することにより、ご依頼者様が過去を振り返らずに今後の人生をしっかり前を向いて歩んでいくための力になりたいと思うようになりました。
そのためには、相続案件の背景にあるご依頼者様の家族に対する思いに真摯に向き合う必要があると感じました。
また、相続案件は、特別受益、寄与分、遺留分、遺言、使途不明金、意思能力等、複雑で様々な論点が絡んできます。そして、複数の論点が一つの案件で同時に問題になり、それらは互いに関連し影響し合います。このような複雑な論点を同時に抱える相続案件に全力で取り組むためには相当のエネルギーと時間を消費します。
これらの理由により、相続案件に関してご依頼者様のために最大限の法的サービスを提供するため、私は相続専門弁護士になることを決意しました。

現在、私は相続案件のみを専門に取り扱っていますが、過去に取り組んだ各種案件は相続案件を取り扱うにあたっても大きな糧となっております。
例えば、医療事故案件を比較的多く取り扱った経験により、診療録（カルテ）を読み込むことはそれほど困難ではありません。相続案件においては遺言作成時の意思能力等が問題となることがあり、医療記録を検討する機会が多くあります。そのような場合においてもカルテの内容をスムーズに理解することができます。
また、多数の民事訴訟の経験は、証人尋問、当事者尋問などにおける尋問技術を向上させてくれました。尋問においては供述者の供述内容の不自然さや矛盾を突くことが極めて重要です。私は多数の民事訴訟において尋問の実践を重ねることで尋問技術を磨いてきました。

このように、現在では、かつての経験を活かしつつ相続案件を専門として全力で取り組んでおります。相続案件以外の案件を依頼したいとのお問い合わせをいただくこともございますが、相続案件に集中するために相続案件以外のご依頼はお断りさせていただいております。

なお、当事務所では、税理士、司法書士、不動産鑑定士、土地家屋調査士など、相続案件の解決に必要な多数の士業の方々と連携し、協力を得ながら紛争解決に取り組んでおります。そのため、弁護士だけでは判断が難しい領域についても的確な情報を得ることが可能です。
当事務所では、今後も引き続き相続案件の解決に向けて全力で取り組んで参ります。相続に関してお困りごとがございましたら、どうぞ、お気軽にご相談下さい。 兵庫県弁護士会所属　弁護士木野達夫