元プロ野球選手の覚せい剤所持及び使用の疑いの件が話題になっています。
元プロ野球選手の件については裁判も終わってないのでコメントは控えますが,今回は覚せい剤などの薬物の使用などが法律で禁止されている理由について考えてみたいと思います。
麻薬や覚せい剤の使用などは犯罪とされています。刑罰もかなり重いです。
なぜ,薬物の使用などは禁止されているのでしょうか。
理由は一つではありません。
法律学者によっても多少見解は異なりますが,4つくらいの理由が挙げられています。
まず一つ目。
薬物に依存してしまい,繰り返し使用することで身体や精神がボロボロになってしまう。
二つ目。
薬物の濫用による幻覚や妄想で重大犯罪を犯す場合がある。
少し違う理由ですが,薬物を入手するためのお金が欲しくて犯罪を犯す場合もあり,そのことを理由に挙げる学者もいます。
三つ目。
薬物が蔓延して多くの国民が薬物中毒になってしまうと,勤労意欲がなくなり,仕事をしなくなり,国家として成り立たなくなる,というもの。
四つ目。
暴力団の資金源になるというもの。
薬物の全てが暴力団ルートというわけではありませんが,暴力団がかかわっているケースが多いと言われています。
薬物の購入代金が暴力団の資金になるということと,薬物に依存してしまうと薬物の購入代金が必要となり,お金欲しさに薬物の売人になってしまい,そうするとさらに薬物が蔓延する,ということも言われています。