こんにちは。宝塚花のみち法律事務所の弁護士の木野達夫です。
2023年(令和5年)6月5日、HPVワクチン薬害大阪訴訟期日が開かれました。
今回は、大阪地裁では一人目の原告側専門家証人である横田俊平先生の証人尋問が行われました。横田先生は、横浜市立大学医学部教授、同大学医学部長を歴任され、現在は、同大学医学部名誉教授、湘南よこた医院院長をつとめておられます。
横田先生は、小児科学(日本小児科学会理事長歴任)、リウマチ学(日本線維筋痛症学会理事長歴任)をご専門とされており、HPVワクチン接種後の症状について、HPVワクチン関連神経免疫異常症候群(「HANS」)を提唱されました。横田先生は、約150例のHANS患者の臨床経験があり、その臨床症候の特徴、共通性から、その病巣について調査研究するとともに、現在においても、治療の最前線で患者と向き合っておられる研究者・臨床医です。
超満員の法廷では、まず、原告側から大阪地裁における二人目の専門家証人として鳥越俊彦先生を証人申請しました。
鳥越先生は、免疫病理学をご専門とされ、2015年から現在まで札幌医科大学医学部教授を務めておられます。
鳥越先生は、がん細胞に対する免疫応答機構の解明、神経変性疾患における細胞ストレス応答、免疫応答による生体防御等の研究に注力されてきました。
法廷では、免疫病理学の見地からHPVワクチン接種後に生じた様々な症状の発症機序に関する見解等についてご証言いただく予定です。
鳥越先生の証人尋問期日は、2023年9月25日(月)大阪地裁にて実施されます。
そして、いよいよ行われた横田先生の証人尋問では、横田先生が、原告らの症状が、既存の疾患では説明し切れない新規の病態であるHPVワクチン関連神経免疫異常症候群(「HANS」)と考える根拠等について、2時間にわたって分かりやすく証言してくださいました。
また、横田先生は、最後に、身体的にも精神的にも非常につらい思いをしている原告たちの窮状は、大人の責任であると涙ながらに述べて、原告たちの救済を裁判所に訴えてくださいました。
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宝塚花のみち法律事務所 弁護士木野達夫