「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」(文藝春秋:エマニュエル・トッド , 堀 茂樹)を読みました

「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」(文藝春秋:エマニュエル・トッド , 堀 茂樹)を読みました

上巻では歴史学者かつ人類学者らしく、世界の家族システムの違いを歴史学的、人口学的に(宗教の違いにも着目して)しっかりと描写していきます。

そして、下巻では上巻で浮かび上がらせた家族システムの違いを基盤に据えながら、アメリカ、ヨーロッパ、日本、ロシア、中国の現状を描写していきます。

読んでいて面白いのは下巻のほうですが(上巻はかなりの苦痛を伴う)、上巻で家族システムの歴史をしっかりと記述しているので下巻の説明(仮説)が説得力を持ちます。

さすが、「知の巨人」と言われるだけのことはあります。ちょっとだけ賢くなったような気分になりました。

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